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お風呂の排水溝(排水口)の掃除方法は?汚れの原因や予防方法も解説
お風呂の排水溝には、さまざまな汚れがたまりやすいため、汚れの種類によって効果的な掃除方法が異なります。掃除してもすぐに汚れてしまう場所なので、どうしたらきれいになるかお悩みの方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、お風呂の排水溝の掃除方法を徹底解説し、あわせて汚れの原因や予防方法も詳しく紹介します。
本記事を読めば、ほとんどの排水溝の汚れに対応できるようになるため、お風呂掃除にお悩みの方は必見です。ぜひ参考にしてください。
目次
お風呂の排水溝が汚れる原因
お風呂の排水溝が汚れる原因はさまざまです。具体的な原因は次の通りです。
- 髪の毛
- 皮脂
- 石鹸かす
- ホコリや服の繊維
- 包装などのごみ
- 湿気
それぞれ詳しく解説します。
髪の毛
排水溝が汚れる原因の一つが、抜け落ちた髪の毛です。
髪の毛は、1日に100本以上抜けるとも言われており、お風呂で髪を洗う際、頭皮に刺激を与えることで髪が抜けてしまうと、排水溝にたまってしまいます。排水溝の髪の毛を除去せずに放置した場合、排水溝の詰まりや悪臭につながるため、注意が必要です。
また、髪の毛に石鹸かすや皮脂汚れなどが付着してドロドロした汚れになるため、排水溝にたまった髪の毛は定期的に除去しましょう。
皮脂
排水溝が汚れる原因の一つが皮脂です。
お風呂で身体を洗うたびに、皮膚から皮脂や角質などが落ちて排水溝に流れます。
皮脂からできた汚れは、ドロドロした形状になりやすいのが特徴です。特に、排水溝がヌメヌメするのは、皮脂汚れが原因です。
また、皮脂汚れは放置すると頑固な汚れになってしまう恐れがあるため、注意してください。
皮脂汚れを取り除きたい場合は、重曹のような弱アルカリ性の洗剤などを使って掃除しましょう。
石鹸かす
石鹸かすも、排水溝が汚れる原因の一つです。
石鹸かすには、金属石鹸と酸性石鹸の2種類があります。
金属石鹸は見た目が白い石鹸かすです。石鹸やボディソープ、シャンプーに含まれる油脂成分が、水道水に含まれるカルシウムやマグネシウムといった金属イオンと反応して発生します。鏡にできるウロコ汚れも、この金属石鹸です。金属石鹸の汚れはガンコで、性質上カビ取り剤では落とせません。
一方、酸性石鹸は見た目が黒っぽいベタベタした石鹸かすです。体や髪を洗った際に石鹸などが飛び散ったところに、石鹸の油脂成分と皮脂汚れが反応して発生します。金属石鹸と比べると落としやすい汚れです。
石鹸かすはとても小さいため、通常であれば排水溝から下水へ流れていきますが、髪の毛や皮脂汚れと混ざり合うと、ドロドロとした汚れになります。また、カビのエサになるため、定期的な掃除が必要です。
排水溝を小まめに掃除して、汚れが固着しないよう注意しましょう。
ホコリや服の繊維
ホコリや服の繊維も、排水溝の汚れの要因となります。
身体にホコリや繊維が付着している場合、お風呂で洗うと排水溝に流れていきます。排水溝にたまった場合、他の汚れに付着しやすい他、詰まりとなって水が流れにくくなるケースもあるため、注意しなければなりません。
こちらも、こまめな掃除で取り除く必要があります。
包装などのごみ
お風呂で使用する製品の包装ごみも、排水溝が汚れる原因の一つです。
シャンプーや入浴剤など、お風呂で使用する製品のパッケージや、カミソリなどの小さな製品を誤って流してしまうと、排水溝にたまってしまい、水の流れが悪くなってしまいます。お風呂の掃除中にも固形物を排水溝に流してしまうこともあるでしょう。
固形物が排水溝近辺にある場合は、できるだけ早く取り除いてください。固形物が排水溝の奥に残ってしまった場合は、自分で取り除けないため、業者に依頼した方がいいでしょう。
湿気
浴室の湿気が高い場合も、排水溝の汚れの原因となります。
湿気はカビの繁殖を促進する他、排水溝にたまった髪の毛や皮脂は、カビの格好のエサとなるため、排水溝にカビが繁殖しやすくなってしまいます。カビが繁殖すると、黒ずみとなり、汚れが目立ちやすくなる他、ぬめりの原因となるため注意が必要です。
カビを抑えるためには、こまめに喚起をして浴室に湿気がたまらないようにすることが大切です。黒ずみが発生した場合は、カビ専用の洗剤を用いて除去しましょう。
お風呂の排水溝の掃除方法
ここでは、お風呂の掃除方法を紹介します。次に挙げる状況ごとの掃除方法を解説するので、参考にしてください。
- 軽い汚れの場合
- ピンク色のぬめりがある場合
- 白い塊がたまっている場合
- カビが発生している場合
- 汚れを長期間放置してしまった場合
- 排水溝が詰まり気味の場合
軽い汚れの場合
軽い汚れを掃除する場合は、中性洗剤を使用します。
中性洗剤は、酸性やアルカリ性の洗剤が混ざったとしても有毒なガスが発生しないため安心して使用できます。また、浴室内の素材を選ばずに使えるため、お風呂掃除に使いやすい洗剤です。
中性洗剤を使った排水溝の掃除方法は次の通りです。
- 排水溝の蓋・ごみ受け・トラップを取り外す
- 外した部品についたごみを除去する
- 外した部品に中性洗剤をかけてスポンジや歯ブラシでこする
- 水ですすいで部品を元に戻す
なお、中性洗剤で掃除ができるのは、比較的落としやすい汚れだけです。強力で頑固な汚れの掃除には、他の洗剤を使用しましょう。
ピンク色のぬめりがある場合
排水溝にピンク色のぬめり汚れがある場合は、アルカリ性の洗剤を使って掃除します。
ピンクのぬめり汚れは、皮脂汚れを放置した場合に発生する、「ロドトルラ」という酵母菌の一種です。発生場所が似ていることから、カビだと思う人が多いですが、カビではありません。ロドトルラは繁殖スピードが速く、黒カビの発生につながることがあります。増えてしまう前にできるだけ早く取り除きましょう。
中性洗剤とスポンジで取り除ける場合もありますが、汚れが頑固な場合や目立つ場合は、アルカリ性の洗剤を使うのがおすすめです。汚れている場所に重曹やアルカリ性洗剤をかけて少し置き、スポンジでこすってからシャワーで流しましょう。
白い塊がたまっている場合
排水溝に白い塊がたまっているのは、石鹸かすの金属石鹸や、皮脂汚れなどでできる「オイルボール」などの汚れです。金属石鹸はアルカリ性、皮脂汚れは酸性の汚れなので、それぞれに効果的な掃除をしなければいけません。
軽度の金属石鹸を掃除する場合は、酸性洗剤やクエン酸などを汚れにかけ、汚れが浮くまで放置してから、シャワーで洗い流すか、スポンジやブラシでこすれば汚れを落とせます。
反対に、皮脂汚れのような酸性の汚れにはアルカリ性洗剤や重曹が有効です。
しかし、酸性洗剤とアルカリ性洗剤は同時に使用すると中和反応をしてしまうので、どちらか片方を使用して掃除したら十分に洗い流し、その後もう片方を使用して掃除するようにしましょう。
カビが発生している場合
汚れからカビが発生している場合は、塩素系の洗剤を使って掃除します。
塩素系洗剤には、液体や粉末などの種類がありますが、効果的なのはスプレータイプの洗剤です。
カビが発生している部分の水気を布やティッシュなどで拭き取った後、塩素系洗剤をスプレーで吹きかけ、洗剤の容器に記載されている目安の時間放置します。一般的には汚れの程度によって10~30分程度が目安です。放置している間にカビ汚れが浮くので、シャワーで洗い流せば完了です。
塩素系洗剤は吸い込むと気分が悪くなったり、手肌に付着すると肌荒れしたりするため、ゴーグルやマスク、手袋を装着し、しっかりと換気をしながら行いましょう。
塩素系洗剤は刺激が強いため、他の方法で掃除したい場合は、クエン酸と重曹を使ってカビを掃除する方法もあります。
お湯200ccに小さじ1杯のクエン酸を溶かした液体をスプレーに詰めます。カビに液体を吹きかけて、重曹を付けた歯ブラシでこすり、水で洗い流せば完了です。頑固な汚れの場合は、ラップやキッチンペーパーなどで1時間程度パックしてから磨きます。
ただし、このクエン酸と重曹で掃除する方法は、発泡作用を利用してカビ汚れを浮かせて汚れを落とす効果のみです。根を張った頑固なカビには効果は期待できないため、初期段階のカビ取りやカビの繁殖予防の方法として考えておきましょう。
なお、クエン酸は重曹なら混ぜても大丈夫ですが、塩素系の洗剤と混ぜると有毒ガスを発生するため、少量でも絶対に混ぜてはいけません。使用する際は間違えないように気を付けましょう。
汚れを長期間放置してしまった場合
排水溝の汚れを長期間放置してしまった場合は、アルカリ性と酸性の両方の性質を持つ汚れとなるため、一つの洗剤だけでは汚れが落ちません。
皮脂汚れや石鹸かすを長い間放っておくと、ドロドロとした汚れになります。このようなケースも重曹とクエン酸の両方を使って掃除しましょう。
重曹・クエン酸を排水溝の汚れに振りかけ、コップ1杯程度のお湯をかけて放置します。1時間程度経過すると汚れが浮き上がってくるので、シャワーで流して汚れを落としましょう。
なお、繰り返しになりますが、酸性洗剤やクエン酸は絶対に塩素系の漂白剤と混ぜ合わせてはいけません。有毒なガスが発生して危険なので間違えないようにしましょう。
排水溝が詰まり気味の場合
排水溝が詰まり気味の場合は、パイプクリーナーを使って掃除します。
排水溝には、髪の毛やホコリ、ごみなどが詰まってしまうケースがあります。パイプクリーナーを注いで一定時間放置し、その後水で洗い流せば、髪の毛などを溶かしならクリーナーと汚れが流れていくため、汚れと悪臭を解消可能です。
頑固な詰まりの場合は、浴室用のラバーカップで吸引します。浴槽にラバーカップよりも少し上の位置まで水を張り、密着させたラバーカップで圧力をかけてから一気に引き上げましょう。
何度か繰り返すうちに、詰まりが解消されるはずです。
また、手が届かない位置の排水溝の汚れを掃除したいなら、ワイヤーブラシを使いましょう。排水溝の部品を取り除き、ワイヤーブラシを排水溝の奥まで入れて、汚れや詰まりを掻き出してください。
お風呂の排水溝の汚れを防ぐには?
お風呂の排水溝の掃除方法を把握しておけば、仮に汚れてしまっても対応しやすいでしょう。しかしできれば掃除は簡単に済ませたいものです。
そのためには、普段から排水溝が汚れないようにする必要があります。ここでは、お風呂の排水溝の汚れを防ぐ方法を紹介します。
具体的な方法は次の通りです。
- 髪の毛やごみを小まめに取り除く
- ヘアキャッチャーや水切りネットを使う
- 定期的に業者にクリーニングを依頼する
- 最新のユニットバスにリフォームする
それぞれ詳しく解説します。
髪の毛やごみを小まめに取り除く
排水溝を汚したくない場合は、髪の毛やごみなどを小まめに取り除くことです。
お風呂を使用するたびに、石鹸かすや皮脂、髪の毛などが排水溝に流れ込みます。そのため、お風呂掃除や最後にお風呂に入った人が、排水溝を小まめに掃除することをおすすめします。
また、月に2回程度は中性洗剤を使って、排水溝をしっかり掃除するといいでしょう。汚れが蓄積しにくくなるため、頑固な汚れが発生しづらくなります。
汚れがたまったり、頑固になったりしてから掃除するとなると、手間と時間が掛かる他、さまざまな洗剤や掃除道具をそろえる必要があります。汚れがひどくなる前に小まめに掃除すれば、掃除に掛かる手間を大幅に減らせるでしょう。
ヘアキャッチャーや水切りネットを使う
排水溝の汚れを防止したい場合は、水切りネットを使うのも効果的です。
100円均一ショップなどで販売されている、排水溝専用の水切りネットを設置すれば、排水溝に髪の毛やごみ、ホコリなどが流れ込むのを防止できます。たまった髪の毛やごみは水切りネットと捨てればいいので、掃除する必要や手間も掛かりません。排水溝をきれいな状態でキープしたい場合や、汚れに触れたくない場合などにおすすめです。
また、頑固な汚れがついて取れなくなったヘアキャッチャー(目皿)を交換する方法もあります。特に、長期間使用していて、ヘアキャッチャー自体が劣化している場合は、できるだけ早く交換した方がいいでしょう。
なお、ヘアキャッチャーにはステンレス製とプラスチック製があり、ステンレス製は耐久性が高く汚れが付着しにくい、プラスチック製は安価でデザインが豊富な一方、汚れやすいといった特徴があります。
定期的に業者にクリーニングを依頼する
定期的に清掃業者などの専門業者に、浴室のクリーニングを依頼するのもおすすめです。
排水溝以外にも、浴室内で汚れがたまりやすい場所はあります。これらの汚れを放置していると、頑固な汚れとなり、一般的な洗剤だけでは汚れが落とせなくなってしまう恐れがあります。
そのため、汚れがひどく自身で掃除するのが限界に感じる場合や、手間をかけずに一気にきれいにしたい場合などは専門業者に依頼して、浴室内をクリーニングしてもらいましょう。業者は汚れに応じて業務用の洗剤や用具を用いて、細部まできれいに清掃してくれます。業者に清掃してもらうことで、清潔な浴室をキープしやすくなるでしょう。
最新のユニットバスにリフォームする
浴室が古い場合は、最新のユニットバスにリフォームすることを検討しましょう。
最新のユニットバスでは、汚れがたまりにくい形状や加工となっています。また、排水溝にたまったごみをワンタッチで廃棄できるヘアキャッチャーが登場するなど、日々進化を遂げています。
そのため、最新のユニットバスに入れ替えることで、浴室をきれいに保ちやすくなるのです。ハウスメーカーやホームセンター、工務店など、お風呂のリフォームに対応している業者は多いので、相談してみるといいでしょう。
まとめ
お風呂の排水溝には、さまざまな汚れが蓄積します。汚れの種類によって性質が異なるため、それぞれの汚れに対応した掃除方法を把握しておくことが重要です。
繰り返しになりますが、ご自身で掃除をする際は、混ぜてはいけない洗剤を混ぜると有毒なガスが発生して危険なため、使用する際は洗剤などの注意書きをよく読み十分気を付けて行ってください。
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