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浴室乾燥機の電気代はいくら?節約のコツも併せて解説
洗濯物を乾かしたり、浴室の湿気を取り除いたりするのに便利な浴室乾燥機。電気代が気になって使うのをためらっている方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、浴室乾燥機を使用した際の電気代について徹底解説します。また電気代の節約のコツも紹介するので、ぜひ参考にしてください。
浴室乾燥機の電気代はいくら?
浴室乾燥機を1時間または1ヶ月使った場合の電気代の目安について説明します。ただし、電気代は製品の機種や機能、使い方、契約している電力会社やプラン、その他の条件によって異なることにご注意ください。
ここでは、使用されることが多い乾燥機能にかかる電気代の目安を紹介します。
なお、浴室乾燥機を1時間使用した場合の電気代は、次の計算式によって算出可能です。
浴室乾燥機1時間使用ごとの電気代=消費電力(kWh)×電気料金単価(円/kW)
お使いの浴室乾燥機の消費電力は、仕様書や説明書に記載されています。消費電力がワット(W)で書かれている場合は、1,000で割ってキロワット(kWh)に直してから計算してください。
2025年1月現在、全国家庭電気製品公正取引協議会が公表している電気料金の目安単価は、31円/kWhです。また、浴室乾燥機の乾燥機能の消費電力は、1,200~2,000W程度が一般的です。
これらの数値を利用して、乾燥機能を使用した場合の1時間当たりの電気料金を計算してみましょう。
- 1,200(W)÷1,000(kW)×31(円/ kWh)=37.2円
- 2,000(W)÷1,000(kW)×31(円/ kWh)=62円
このように、浴室乾燥機の乾燥機能を1時間使用した際の電気代は、37~62円程度が目安です。
参考:公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会. 「よくある質問Q&A」
https://www.eftc.or.jp/qa/ (2025年1月6日)
熱源の種類ごとのコストの違い
浴室乾燥機には電気式とガス式があり、熱源の違いによってもコストが変化します。
一般的に、電気式の浴室乾燥機は稼働してから浴室が温まるまでの時間がかかるため、コストが高くなりやすいのが特徴です。
一方、ガス式の浴室乾燥機は、熱源機で温めたお湯を循環させる仕組みにより、比較的コストを抑えられます。
ただし、ガス式はランニングコストが低くなりやすいものの、初期費用が高くなりやすい他、ガス設備の設置が必要になる点には注意が必要です。
使用する機能ごとの電気代の違い
浴室乾燥機には、乾燥機能以外にもさまざまな機能が搭載されています。具体的な機能は次の通りです。
- 換気機能
- 暖房機能
- 涼風機能
換気機能とは、浴室内の湿気を排出するための機能で、一般的な換気機能に加えて、消費電力を抑えつつ連続換気を行う24時間換気などの機能があります。標準的な換気機能の消費電力は7W程度、24時間換気では6~12W程度となるため、1時間当たりの電気代は0.2~0.9円程度です。
暖房機能とは、入浴前に浴室を暖めるための機能で、製品によって強暖房や弱暖房などの機能があります。浴室内を暖めることになるため、浴室乾燥機能と同様の電気代が発生し、1時間当たりの消費電力は1,100~1,250W程度、電気代は34~39円程度です。
涼風機能とは、浴室内に風を送る機能で、気温や湿度が高い季節に使用します。エアコンのように空気を冷やすものではないため、電気代がかかりにくいのが特徴です。消費電力は20~50W程度、1時間利用した場合の電気代は0.6~1.6円程度です。
季節ごとの電気代の違い
浴室乾燥機は、季節によっても電気代が変動します。
一般的に、浴室乾燥機で洗濯物を乾かす場合、夏場は3時間程度、冬場は5時間程度かかります。これは、夏は気温が高く浴室内の空気が温まりやすいのに対し、冬は冷たい空気が浴室に入り込みやすく、空気が温まりにくいことが理由です。
そのため、1回あたりの電気代を比較すると、夏場は3時間使用で111~186円程度ですが、冬場は5時間使用して185~310円となります。1回あたりで考えるとあまり差がないように感じられますが、1カ月単位で換算すると2,000~4,000円程度の電気代の差が生じることになります。
このように、気温が低い季節の方が乾燥に時間がかかるため、電気代もかかりやすいと覚えておきましょう。
参考記事:https://energy.rakuten.co.jp/column/posts/20240903_21/
浴室乾燥機と洗濯乾燥機の電気代を比較
洗濯物を乾かしたい場合には、浴室乾燥機を使用する方法に加えて、洗濯乾燥機を使用する方法もあります。ここでは、浴室乾燥機と洗濯乾燥機の電気代を比較します。
洗濯乾燥機には縦型とドラム式がありますが、まずは縦型洗濯乾燥機の電気代を見ていきます。
縦型洗濯乾燥機の場合
一般的な縦型の洗濯乾燥機で乾燥のみを行う場合、1時間当たりの消費電力の目安は900~1,200W程度となり、1時間当たりの消費電力の目安は27.9~37.2円となります。
浴室乾燥機で洗濯物を乾かした場合の、1時間当たりの電気料金の目安が37.2~62.0円であることから、縦型洗濯乾燥機を使用した方が、電気代が安いことが分かります。
ドラム式洗濯乾燥機の場合
次に、ドラム式洗濯乾燥機の電気代を見てみましょう。
ドラム式洗濯乾燥機には、主に「ヒーター式」と「ヒートポンプ式」の2種類があります。
ヒーター式はヒーターの熱によって乾燥させるタイプの洗濯乾燥機です。高温の熱による乾燥では、洗濯物が縮みやすいのが特徴です。1時間当たりの消費電力は1,140W程度、1時間当たりの電気代は約35円となります。
ヒートポンプ式は、ヒートポンプによって交換された熱を利用して洗濯物を乾燥させます。ヒーター式と比較して熱が低く、消費電力も小さいのが特徴です。
1時間当たりの消費電力は1,050W程度、1時間当たりの電気代は約33円となります。
使用する製品によって異なりますが、洗濯乾燥機を使用した方が、電気代がやや安いといえるでしょう。
浴室乾燥機の電気代を節約するコツ
浴室乾燥機を使用すると洗濯物を便利に乾かせますが、一定の電気代がかかります。しかし、できるだけ負担を減らすためには、電気代を少しでも節約したいところです。
ここでは、浴室乾燥機の電気代を節約するコツを紹介します。具体的なポイントは次の通りです。
- 小まめにフィルター掃除をする
- サーキュレーターを併せて使う
- 浴室内の水気を拭き取っておく
- 衣類の仕上げ乾燥のみに使用する
- 衣類の干し方や位置を工夫する
- 電気の契約プランを変更する
それぞれ詳しく解説します。
小まめにフィルター掃除をする
浴室乾燥機の電気代を節約するコツの一つが、小まめにフィルターを掃除することです。
フィルターが目詰まりを起こしていると、送られる風に影響を与えてしまい、乾燥効率が落ちてしまう他、電気代がかさみやすくなってしまうためです。
そのため、製品やメーカーによって異なりますが、3カ月から6カ月に1回程度を目安に、浴室乾燥機のフィルターを掃除しましょう。
フィルターは乾いた状態のまま、掃除機などでほこりを取り除いてから、水洗いするのがおすすめです。その後、しっかり乾燥させてから浴室乾燥機に設置しましょう。
サーキュレーターを併せて使う
サーキュレーターを併用すると、浴室内の空気を循環させることで洗濯物が乾くスピードが上がり、浴室乾燥機の運転時間を短縮できるので、電気代の節約になります。
サーキュレーターは消費電力が少なく、24時間使用しても数十円程度の電気代しかかからないため、浴室乾燥機と併用したところで、電気代がかさむことはありません。
また小物や薄手のものをサーキュレーターを使用して部屋干しすれば、浴室乾燥機を使って乾かす洗濯物の量が減るため、電気代の節約につながります。
浴室内の水気を拭き取っておく
浴室乾燥機を使用する場合の電気代の節約方法として、浴室内の水気を拭き取るのも効果的です。浴室内の水気が残っているような湿度の高い状況では、浴室乾燥機を使用しても洗濯物が乾ききるまでに時間がかかってしまうためです。
特に入浴後に洗濯してから浴室乾燥機を使用する場合は、注意しなければなりません。換気扇モードを使用して、浴室内の湿気を排出しながら、タオルなどで浴室内の水滴を拭き取り、水気がなくなってから洗濯物を乾燥させましょう。
なお、浴槽に残り湯がある場合は、浴室内に湿気が増えないようにしっかりふたを閉めることをおすすめします。
衣類の仕上げ乾燥のみに使用する
浴室乾燥機を衣類の仕上げ乾燥のみに使用するのも、電気代を節約できる方法です。
脱水直後の洗濯物を全て乾燥させようとすると、浴室乾燥機を1~2時間程度は使用しなければならないため、電気代がかかりやすくなります。
例えば、外干しや室内干しを利用して、ある程度乾いた洗濯物の仕上げ乾燥のみに浴室乾燥機を使用すれば、乾燥時間を短縮できるため、電気代の節約が可能です。
また、家にいる間は外干しや室内干しにして、外出する前に浴室乾燥機を使用するなど、浴室乾燥機の使用時間を短縮する方法もおすすめです。
いずれにせよ、浴室乾燥機で乾かしきるのではなく、他の方法を利用して、浴室乾燥機を使用する時間を短くできれば、電気代をうまく節約できるでしょう。
衣類の干し方や位置を工夫する
浴室乾燥機を使用する場合は、衣類の干し方や干す位置を工夫するのもおすすめです。
例えば、衣類同士の間隔が狭い場合、洗濯物は乾きにくくなります。しっかりと間隔を空けて干すことで、洗濯物が乾きやすくなるよう工夫するといいでしょう。
洗濯物が多すぎて、間隔を空けるのが難しい場合は、突っ張り棒やポールなどを増設して、洗濯物を吊るせるスペースを確保しましょう。
また、先述したように、部屋干しや外干しを併用して、浴室で乾かす洗濯物を減らすのもおすすめです。
さらに、大きいものや厚手のものなど、乾きにくそうな衣類は、浴室乾燥機の温風が直接当たる場所に干すと、乾きやすくなります。
できるだけ浴室乾燥機を使用する時間を短くして、電気代を節約できるよう工夫しましょう。
電気の契約プランを変更する
浴室乾燥機の電気代が気になる場合は、電気の契約プラン変更を検討するのもおすすめです。
近年では、使用できる電力会社が増加し、電力プランも選択しやすくなりました。例えば、夜間に浴室乾燥機を使用することが多いなら、夜間の電気料金が安いプランを選択すれば、電気代の節約につながります。
自身のライフプランに合わせた電力プランを選択できれば、浴室乾燥機をコストパフォーマンス高く使用できるでしょう。
浴室乾燥機を使用するメリット
ここまで、浴室乾燥機を使用した場合の電気代の目安や、電気代を節約する方法を紹介してきました。
浴室乾燥機は、洗濯物を乾かすために便利なアイテムですが、次に挙げるようなメリットもあります。
- 浴室内のカビを予防できる
- 衣類へのダメージが少ない
- ヒートショック対策にもなる
それぞれ詳しく解説します。
浴室内のカビを予防できる
浴室乾燥機を使用するメリットの1つが、浴室内でのカビの発生を防げることです。
浴室乾燥機を使用して洗濯物を乾かすと、浴室内の床や天井、壁もしっかり乾きます。浴室内の水分がなくなることで、カビの発生を防げるわけです。
また、入浴直後の湿度が高い状態を、浴室乾燥機能で解消できれば、カビの生育条件を根本から除去できるため、カビが発生しにくい状況を維持できます。
衣類へのダメージが少ない
衣類へのダメージを低減できるのも、浴室乾燥機を使用するメリットです。
浴室乾燥機は、浴室内に温風と空気の循環を作りだして洗濯物を乾燥させます。また、設置されているポールに洗濯物を吊るして使用するため、洗濯物へ直接圧力をかけることなく、自然な状態で乾燥させられるのが特徴です。
一方、洗濯乾燥機の場合、高い熱によって繊維が縮んでしまったり、回転圧力によって繊維が詰まったりするため、衣類にダメージを与えやすい他、しわが付きやすいといったデメリットがあります。
特に、大切にしている衣類を乾燥させたい場合は、洗濯乾燥機ではなく、浴室乾燥機を使用した方が安全といえるでしょう。
ヒートショック対策にもなる
浴室乾燥機を使用することで、ヒートショック防止の効果を期待できるのもメリットです。
浴室乾燥機には、乾燥機能に加えて、換気機能や暖房機能、涼風機能といった、さまざまな機能が搭載されています。
特に、冬場の寒い日に暖房機能を使用すれば、風呂を快適に使用できるだけではなく、急激な温度変化による血圧の変動が原因で身体に影響を及ぼすヒートショックの防止にもつながります。
浴室に関連する便利な機能の他、健康面にも寄与するのは、浴室乾燥機ならではの特徴といえるでしょう。
まとめ
浴室乾燥機を使用した場合の電気代は、1時間当たり37~62円程度が目安です。それほど大きな金額ではありませんが、使い方によっては電気代が負担になる場合があるため、本記事で紹介した節約方法を試してみるといいでしょう。
また、浴室乾燥機は洗濯物の乾燥だけではなく、浴室内のカビ防止やヒートショック対策にもなるため、水回りのリフォームを検討している場合は、導入を考えてみてください。
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