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キッチンの換気扇(レンジフード)の基本!種類や選び方、掃除、費用まで徹底解説

換気扇(レンジフード)はキッチンに欠かせない設備の一つであり、多様なタイプが存在しますが、どのような種類があり、どう選べば良いのか知っている方は少ないでしょう。

 

そこで今回は、換気扇の種類や選び方、掃除方法、交換費用といった基本部分を解説します。換気扇の効果やリフォームを考えている方はぜひ参考にしてください。

 

キッチンの換気扇(レンジフード)の種類

レンジフードの基本

キッチンの換気扇(レンジフード)には、次のような分類の仕方があります。

 

  • ファンの種類による分類
  • 形状による分類
  • 取り付けタイプによる分類
  • 機能による分類

 

それぞれの分類方法における換気扇の種類を紹介します。

 

ファンの種類

 

換気扇の分類方法の一つが、ファンの種類です。具体的には、次のような種類があります。

 

  • プロペラファン
  • シロッコファン

 

それぞれ詳しく解説します。

 

プロペラファン

 

プロペラファンは、文字通りプロペラ型の羽を回転させることで排気を行う換気扇です。です。屋外に面した壁に取り付けられ、室内の煙や臭いを直接排気します。昨今、新築やリフォームを行う際にはプロペラファンが採用されることは少なくなっています。

 

シロッコファン

 

シロッコファンは、多くの縦型の羽が付いた円筒状のファンを用いた換気扇です。プロペラファンのように直接排気を行うのではなく、ファンの先にダクトを設置して、そこを経由して煙や臭いを屋外に排出します。

 

ダクトを通して排気するため自由な位置に取り付けしやすい他、排気が外部の風の影響を受けにくく、室内に外気が入り込まないことがメリットです。

 

一方、プロペラファンと比較してゆったりとした排気となる他、設置するのに費用がかかりやすいのが難点です。

 

換気扇の形状

 

換気扇の形状による分類方法もあります。具体的には以下の通りです。

 

  • ブーツ型(深型)
  • フラット型(平型)
  • スリム型(薄型)

 

それぞれ詳しく解説します。

 

ブーツ型(深型)

 

コンロに向かって大きく開いた形の換気扇をブーツ型、または深型といいます。コンロに向かって大きく開口しているため、煙や臭いを集めやすいのが特徴です。シンプルなデザインでどのようなキッチンにも合わせやすく、価格もリーズナブルなことから多くのキッチンで採用されています。

 

一方、カバーの内側に油やほこりなどの汚れがたまりやすく、掃除に手間がかかるのがデメリットです。

 

フラット型(平型)

 

フラット型(平型)は、ブーツ型(深型)よりも厚みが抑えられた形状の換気扇です。コンパクトに設置できるため、キッチンに立った際の圧迫感が少ないことがメリットといえます。

 

なお、換気扇とコンロとの距離は消防法による規定があります。そのため、天井の高さが低い住宅などでは、必然的にフラット型の換気扇しか選択できないケースもあります。

 

スリム型(薄型)

 

スリム型(薄型)は、本体の厚みが最も抑えられた薄型の換気扇です。スタイリッシュな見た目でデザイン性に優れる他、シンプルな形状であるため比較的掃除がしやすいことがメリットとして挙げられます。

 

また高機能な製品が多いことも特徴です。ただし、他の形状の換気扇と比べて本体価格が高額な傾向にあります。

 

換気扇の取り付けタイプ

 

換気扇は、取り付けタイプによっても分類されます。具体的な種類は次の通りです。

 

  • 壁面取り付けタイプ
  • 横壁取り付けタイプ
  • 天井取り付けタイプ

 

それぞれ詳しく解説します。

 

壁面取り付けタイプ

 

壁面取り付けタイプは、キッチンが壁面に付いている場合に採用される換気扇です。

 

壁面取り付けタイプの場合、換気扇の形状はブーツ型やスリム型が採用されるケースが多いですが、フラット型でも対応できます。他の取り付けタイプと比較して取り付けの手間がかからないため、工事費用が安く抑えられ、工期も短く済む傾向にあります。

 

横壁取り付けタイプ

 

リビング・ダイニングとキッチンが向かい合う対面型キッチンの中でも、左右のどちらかが壁に接しているキッチンをペニンシュラ型キッチンといいます。このタイプのキッチンで採用されることが多いのが、横壁取り付けタイプです。

 

横壁取り付けタイプでも、ブーツ型・スリム型・フラット型のいずれも設置可能です。ただし、壁面取り付けタイプと比較して工事に手間がかかるため、工事費用が高くなりやすい他、工期が長くなりやすい点がデメリットです。

 

天井取り付けタイプ

 

壁に面しておらず独立して設置されるキッチンをアイランドキッチンといいます。アイランドキッチンで採用されることが多いのが、天井取り付けタイプです。

 

壁から直接排気を行うプロペラ型は選べないため、スリム型や浅型のいずれかを取り付けることになります。また開放的なキッチンである分臭いや煙が広がりやすいため、吸引力や機能性の高い換気扇を選ばなければなりません。

 

工事に手間がかかるため工期が長くなりやすい他、レンジフード本体の価格も含めて高額になりやすい点がデメリットとなります。

 

換気扇の機能

 

近年の換気扇は、ただ単に煙や臭いを吸い出す以外に、さまざまな機能が搭載されています。特に注目度が高い機能は次の通りです。

 

  • フィルターレス
  • 自動洗浄機能
  • 加熱機器との連動機能

 

それぞれ詳しく解説します。

 

フィルターレス

 

フィルターレスの換気扇は、通常ほこりや油をキャッチするために必要なフィルターを用いず、ファン自体の構造により汚れを分離・排出します。

 

料理中に発生した油煙は整流板と呼ばれるパーツに当たり、油はオイルトレイに回収されます。手入れはトレイにたまった油を捨てるだけで済むため、面倒なフィルターの手入れが不要となることがメリットです。

 

ただし、フィルターの手入れが必要ないだけで、オイルトレイや整流板の掃除は必要です。

 

自動洗浄機能

 

自動洗浄機能が搭載された換気扇もあります。

 

自動洗浄機能付き換気扇の特徴は、レンジフード内に洗浄に必要な給湯トレイと、汚れを回収するための排水トレイが設置されていることです。給湯トレイに45度前後のお湯をため、スイッチを押下すると洗浄が始まります。洗浄後は排水トレイにたまった汚れを廃棄し、トレイを洗えば手入れが完了します。

 

ただし、自動洗浄できるのはファンのみのため、ファン以外の部分の掃除は必要です。また故障した場合、修理費用が高額になりやすい点には注意しましょう。

 

加熱機器との連動機能

 

ガスコンロやIHコンロと連動する機能も注目を集めています。

 

コンロを使い始めると換気扇が自動で動き出す仕組みで、換気扇の操作が不要になるのが特徴です。基本的にはコンロと同メーカーの換気扇が必要ですが、多くのメーカーで共通の信号もしくは互換性のある信号が使われているため、各機器のメーカーが違っても問題なく利用できる場合もあります。取り付け前に互換性を確認しておきましょう。

 

キッチンの換気扇(レンジフード)の選び方

 

キッチンの換気扇(レンジフード)を選ぶ際は、次のポイントを押さえましょう。

 

  • キッチンのタイプで選ぶ
  • お手入れのしやすさで選ぶ
  • 必要な機能で選ぶ

 

それぞれ詳しく解説します。

 

キッチンのタイプで選ぶ

 

キッチンのタイプに合った換気扇を選ぶことが大切です。

 

壁付け型のキッチンには壁面取り付け型で、ブーツ型・スリム型・フラット型のいずれも設置可能です。

 

ペニンシュラキッチンには横壁取り付け型で、いずれの形状のレンジフードも設置できます。

 

アイランドキッチンの場合、天井取り付け型の換気扇が必要です。スリム型またはフラット型から選択します。

 

またリフォームでキッチンのレイアウトを大きく変える場合、排気ダクト位置を変更するためのリフォームも必要になります。

 

お手入れのしやすさで選ぶ

レンジフードのお手入れ

換気扇は毎日、長期間使用するものです。そのため、手入れのしやすさで選ぶのもおすすめです。

 

一般的な換気扇の場合、ファンとフィルターの手入れが必要ですが、フィルターのない換気扇であれば、フィルターの手入れそのものがなくなります。また自動的にファンを洗浄する機能が搭載されたものであれば、ファンの掃除が自動化されるため、日頃の手入れの手間を省けるでしょう。

 

ただし、いずれの換気扇もフィルターやファン以外の部分のお手入れが必要となり、掃除の手間が一切なくなるわけではありません。換気扇掃除にかかる手間の一部を省略できる程度に考えておきましょう。

 

必要な機能で選ぶ

 

利用したい機能から換気扇を選ぶのも一つの方法です。

 

搭載されたセンターが温度を検知して自動的に換気扇が作動するもの、自動的に風量を調整してくれるもの、リモコンで遠隔操作するものなど、現在では多様な機能のある換気扇が販売されています。また照明がLEDになっている換気扇なら、電球の寿命が長いため、交換の手間を省けます。

 

換気扇に何を求めるかを考え、自身のニーズに合った機能が搭載された換気扇を選びましょう。

 

換気扇(レンジフード)のリフォームにかかる費用は?

レンジフードのリフォームにかかる費用

換気扇(レンジフード)の交換やリフォームを希望する場合、気になるのが費用です。

換気扇本体のみを交換する場合の費用相場は次の通りです。

 

  • プロペラファン型の換気扇を交換する場合:1~2万円
  • シロッコファン型の換気扇を交換する場合:2~6万円
  • 高機能シロッコファン型の換気扇を交換する場合:10~18万円

 

工事費は工事の難易度によって異なりますが、おおよそ1~3万円程度と考えておきましょう。なお、プロペラ型をシロッコ型に変える場合、別途アタッチメントが必要になるため、シロッコファンの交換時と比較して工事費用がやや高くなります。

 

また換気扇のパーツのみ交換する場合の費用相場は次の通りです。

 

  • モーター部分:3万円前後
  • スイッチ部分:2万5,000円前後
  • ファンの交換:2万円前後

 

換気扇本体を丸ごと交換する場合、平均的な機能のもので15万円前後の費用が必要です。

 

換気扇交換を含めたキッチン全体のリフォームを行う場合は、100~150万円程度は見ておく必要があるでしょう。

 

換気扇(レンジフード)の掃除方法

 

換気扇(レンジフード)は汚れがたまりやすいため、小まめに掃除することが大切です。

 

普段のお手入れとしては、レンジフード周りの拭き掃除を行います。レンジフード内部の整流板には油煙の影響で汚れやすいため、料理が終わったら水拭きするのがおすすめです。加えて、他の部分も手の届く範囲で水拭きしておきましょう。

 

オイルトレイ付属の換気扇では、定期的にトレイの内部を確認して、油がたまっていれば廃棄しましょう。また、どのような料理をするかによってどれくらい油がたまるのかを見極めることも大切です。

 

年末の大掃除の際は、換気扇の整流板やファンを取り外して掃除しましょう。油汚れがひどい部分は漬け置きしてからブラシなどを使って汚れを落とします。お湯に重曹を溶かし、沸騰させてから冷ました「重曹沸騰水」で漬け置きすると汚れが落ちやすくなります。他の汚れは、中性洗剤を含ませた布もしくはスポンジでこすり洗いをしてから水拭きし、乾燥させれば完了です。

 

金属製のフィルターの手入れは、キッチンペーパーをフィルターにかぶせて中性洗剤を吹き付け、40分ほど放置すると汚れが浮きます。ブラシやスポンジなどで汚れを落とし、すすいでから乾燥させればきれいになります。

 

換気扇(レンジフード)の交換時期の目安は?

 

換気扇(レンジフード)が劣化したり、汚れが酷くなったりすると、性能が低下するため取り換えが必須です。

 

換気扇の法定耐用年数は15年ですが、使用頻度や機能面を考慮して、設置から10年を交換の目安として考えた方が良いでしょう。換気扇を新しく交換すると、家事効率がアップする他、ストレスの軽減にもつながります。一定期間が経過した換気扇は交換を検討しましょう。

 

交換時期のサイン

 

設置から10年経過していなくても、換気扇が劣化していたり、調子が悪かったりする場合は、交換した方が良いでしょう。

 

例えば、換気扇を回していると異音がする場合、モーターや換気扇内部に異常が発生している恐れがあります。また、煙や臭いが排出されにくく、掃除をしても改善されない場合も交換を検討した方が良いでしょう。

 

さらに、ファンの回転が鈍い場合も交換のサインです。掃除をしても汚れが落ちないなら、新しい換気扇に交換しましょう。他にも、スイッチを入れても動かない、修理しても症状が改善しない場合も交換が必要です。

 

まとめ

 

換気扇(レンジフード)の種類はさまざまで、キッチンの種類によって選択できるものが異なります。また、換気扇によって取り換え費用や掃除方法も異なるため、本記事を参考に正しい知識を身に着けるようにしましょう。

 

また、福島市・郡山市で換気扇を変えたい、またはキッチンをリフォームしたい場合は、ラクイエまでご相談ください。電話や問い合わせフォームからご相談いただければ、最短当日中にお客様のご自宅に伺い、スムーズに見積もりを提示いたします。

 

また、同社には高いスキルを持った工事専門の職人が在籍しているため、安心して施工いただけます。ぜひラクイエをご利用ください。

 

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